医療費の領収証・明細書の見方

病院で受診すると、医療費の領収書や明細書が渡されるのはご存知でしょうか?

医療機関では、医療費の内容がわかる領収書と明細書を交付することが国の指定で義務づけられています。内容が細かく表記されているので、病院にかかったときは、自分の受けた治療や検査の内容を確認することができます。
病院によって領収・明細書の形式や項目名は多少異なります。

領収証の見方

点数1点につき、医療費の額は10円です。そのうち負担割合に応じた額が自己負担額となります。

領収証・見本

①診察料

初回と2回目以降、時間帯などで変わってきます。医師の診察がない検査のみのときなどはかかりません。

②医学管理等

療養上必要な管理・指導を行った際にかかります。

③投薬

薬代・手数料のほか、処方料なども含まれます。

④手術・麻酔

薬や医療材料以外に手術や輸血、麻酔の技術料も含まれます。

⑤病理診断

検査、手術で採取した組織を調べる費用です。

⑥自費項目・自費金額

保険適用外の項目です。

⑦文書料

診断書・証明書などにかかる費用です。

たとえば投薬料68点=680円のとき、680円×30%=204円が患者さんの自己負担になります。
負担割合は年齢によって異なります(小学生以上70歳未満は30%)

明細書の見方

明細書は、領収書よりもさらに詳しい診療内容が記載されています。たとえば、「検査」の項目では、一度に数種類の検査を実施した場合、各検査名や診療報酬点数など、どの検査を受けたのかが詳しく記載されています。

明細書・見本

①区分

保険適用の区分が明記されます。

②名称

各区分の内訳。具体的な検査名や薬の名称などが明記されます。

③点数/金額

厚生労働省が定めた診療行為の点数が明記されています。点数1点につき10円で計算。

④回数/日数

診療行為を行った回数と、入院した際の日数が明記されます。